
アートクルーのオリジナルブランドとして販売している「田村工房」の新世代ケーブルが完成しました。
田村工房
新世代ラインケーブル
シールドとプラグを見直して、音質アップしました。
RCA-1.0(仮称) 90,000円(税込)
XLR-1.0(仮称) 98,000円(税込)
完全受注生産品となります。納期は1〜2週間です。
シールドとプラグを見直して、音質アップしました。

Point1. ケーブル選び
田村工房ブランドとして、これまでも、数々の部材を使って特注のケーブルを製作してきました。
ケーブル作りで一番重要なのは、やはり使用するケーブルです。
これまでに、世界各国のケーブルを取寄せ、実験を重ねてきました。
この結果、極めて癖が少なく、高域から低域まで驚異的な情報量を引き出せるケーブルの構造を発見しました。
そして、究極と言えるケーブルが見つかりましたが、残念ながらそのケーブルは生産が完了しているケーブルでした。
今回、その究極のケーブルとほぼ同じ構造のケーブルを入手することに成功し、製品として、量産化することが実現しました。
日本中探しても、アートクルーにしか存在しない、これはとても貴重なケーブルです。
ケーブル自体は、外見も極めて地味で、高い純度や特殊な処理を行われているケーブルではありませんでした。
しかしながら、そのケーブルを適切に端末加工して生まれたケーブルからは、今まで聴いたこともないような圧倒的な情報量の大伽藍が待ち受けていたのです。

Point2. パーツ選び
ケーブルが決まれば、次はプラグ選びです。
このケーブルはデフォルトでは非常にニュートラルで、ダイナミックレンジが広く、高いコントラスト感を持ったケーブルです。
そこで、ハイ・ファイ的な官能性と、ゆったりとした聴き心地のよさを引き出せるプラグとして、フルテックのプラグが選定されました。
選択したのは、フルテックのハイエンドパフォーマンスRCAコネクター「CF-126R」となりました。
その後、ヒアリングテストの結果、RCAコネクターは「CF-102R」の方がよりダイナミックな表現力を引き出せるという事で、現在は「CF-102R」を標準プラグとして使用しています。
この組み合わせで製作されたケーブルは、聴いていて楽しく、そして繊細で深みのある表情を獲得しています。
ケーブルが決まれば、次はプラグ選びです。
このケーブルはデフォルトでは非常にニュートラルで、ダイナミックレンジが広く、高いコントラスト感を持ったケーブルです。
そこで、ハイ・ファイ的な官能性と、ゆったりとした聴き心地のよさを引き出せるプラグとして、フルテックのプラグが選定されました。
選択したのは、フルテックのハイエンドパフォーマンスRCAコネクター
その後、ヒアリングテストの結果、RCAコネクターは「CF-102R」の方がよりダイナミックな表現力を引き出せるという事で、現在は「CF-102R」を標準プラグとして使用しています。
この組み合わせで製作されたケーブルは、聴いていて楽しく、そして繊細で深みのある表情を獲得しています。

Point3. 製作
採用されたケーブルは非常にデリケートで、端末の加工には、厳密な精度と取り回しの工夫が必要でした。
ケーブル自体にストレスをかけず、それでいて、日常の使用環境下で断線しない、製作時の検討を充分以上に行いました。
端末処理には、ハンダを使用しています。
このハンダの選定一つにとっても、こだわりが満載です。
国内では入手困難なハイエンド・オーディオ用として定評のある複数のハンダを吟味し、ヒアリングで一番結果の良かったハンダを贅沢に使用しています。
ハンダの方が、価値があるかも・・・と言うくらい贅沢なハンダが無造作に使用されています。

Point4. はじめにXLRケーブルありき
この企画は、元々良質なバランスケーブル用のケーブル探しからスタートしました。
良質なバランスケーブルはHotとColdとGrandという三つの配線材が理想的な状態で製作可能でなければなりません。
しかしながら、市場を見渡すと、田村工房ブランドとしての要求をクリアーできる正しい構造のケーブルは実に限られていました。
市販で流通しているバランスケーブルの中でも、HotとColdとGrandの処理が曖昧なケーブルは多いです。
これはおそらく、はじめにRCAケーブル用にケーブルが企画され、プラスアルファとしてXLRケーブルが商品化されている為で、非常に残念なことです。
さらに、要求を満たしたケーブルを使って実際にそのケーブルを試作してみても、期待していたようなパフォーマンスを引き出すことは困難でした。
今回発見することの出来たケーブルは、その点、構造としては百点満点で、実際に製作したバランスケーブルの音はすさまじいポテンシャルを持っていました。
その後、ケーブル製作の吟味が何度も行われ、量産が可能なまとまったケーブルを確保することが出来た事で、今回の商品化が実現しました。
尚、バランスケーブルは2番Hotと3番Hotの問題を常に抱えています。
アートクルーでは、製作時に機器の組み合わせを確認後、適切な端末処理を行います。
お客様によっては、機器のパフォーマンスを正確に引き出すそのサウンドに驚かれることでしょう。

Point5. かくいう私も購入してしまいました・・・
最後に、どれくらいこのケーブルが素晴らしいかのお話をします。
社内の人間である私が思わず注文してしまうくらい・・・。すっごく良いケーブルです。
とにかく、癖が無くて、耳当たりがよいです。だから、音量がシステムの限界まで気持ちよく上げられます。
SNが極めて高く、コントラスト感が抜群です。音量を上げると、演奏者にスポットライトがピカーっと当たったような、メリハリの良さに、驚かされます。
中域から高域にかけての見通しの良さがこれまでに聴いたことのないレベルで、「ベールを剥いだ様な」という表現がこれほどぴったりと嵌る音も珍しいです。
中域から低域にかけては、とても反応が良く、もたつきやもわもわ感が皆無です。無駄な肉付きが無いと、こんなに音楽はダイナミックに感じられるのかと、感心させられます。
このケーブルの一番の面白さは、低域の表情です。
中域から高域にかけて、大変スッキリとしているので、一瞬、この低域は軽いのかな、と錯覚してしまいがちです。
しかしながら、いざ充分な量感を持った低域が入力されると、ズドンと、大砲が顔の横を通過したような迫力のある低域が再現され、あっという間に消え去ります。
重いものが、瞬発力を持って躍動する「凄み」、これが楽しめるケーブルは、かなりウルトラハイエンドなのではないでしょうか。
仕事がら、たくさんの市販ブランドやお客様持込のガレージブランドのケーブルを聴きこんできたつもりです。
数十万円、数百万円のケーブルの圧倒的な世界も、何度も体験させていただいています。
そのスレッカラシの私が、改めて感動してしまうようなケーブルが社内で製作が可能になり、しかもちょっと奮発すれば誰でも手が届く価格で入手ができるということは、素直な感謝の念を覚えずにはいられません。
RCAケーブルも、XLRケーブルも、両方アートクルーの店頭で試聴が可能です。
売っている立場の発言ですが、これはかなりの「傑作ケーブル」だと思います。
是非、沢山の方に、このケーブルをご使用いただいて、素晴らしい音楽を聴いていただきたいと思います。